糖尿病の検査
糖尿病の検査

糖尿病診療において最も重要な指標の一つであるのが、直近1~2ヶ月の血糖コントロールの平均点であるHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。当院では、検査当日に結果を算出できる迅速検査機器を導入しています。「検査をして、数日後に結果を聞きに再来院する」という負担を軽減し、その日のうちに数値に基づいた具体的な指導や処方を行うことが可能です。
これまで、血糖測定は「その一瞬」の数値を知るための点(スポット)の検査でした。しかし、フリースタイルリブレ2のようなCGM(持続血糖測定)の登場により、24時間の血糖変動を「線」で捉えることが可能になりました。当院では保険適用・自費診療ともに対応しております。
現在、主に以下の治療を行っている患者さまが、糖尿病管理の質を向上させる目的で使用する場合に保険が適用されます。
飲み薬のみで治療されている方や、食事・運動療法中の方は、現在の日本の保険制度では保険が適用されません。しかし、当院では「短期間のスポット使用」などご希望の患者さまには自費診療にてご利用いただくことも可能です。
フリースタイルリブレ2装着をご希望の方は診察時にスタッフが装着のお手伝いをし、ご自身のスマートフォンにアプリをインストールし、リブレ2との連携設定を行います。
2週間後、記録されたデータを医師や管理栄養士と一緒に確認します。血糖値グラフを見ることで、「おにぎり1個でこれだけ上がるのか」「この運動でこれだけ下がるのか」という、あなただけの血糖値のクセを解明します。
血糖値は食事や運動、ストレスによって刻一刻と変動します。そのため、複数の指標を組み合わせて「点」ではなく「線」で状態を把握します。
[基準値]空腹時血糖値70~110mg/dL 随時血糖値≦200mg/dL
血液中のブドウ糖濃度を測る、最も基本的な検査です。40~74歳までの方を対象としている特定健診では、空腹時血糖値が100から125mg/dLで特定保健指導、126mg/dL以上で医療機関への受診が推奨されています。
[基準値]4.6~6.2%(NGSP)
赤血球中のヘモグロビンに糖が結合した割合を示します。赤血球の寿命(約120日)に基づき、過去1〜2ヶ月間の平均的な血糖状態を反映します。特定健診では、HbA1c5.6から6.4%で特定保健指導、HbA1c6.5%以上で医療機関の受診が推奨されています。
糖尿病の診断を確定させるための「最も精度の高い検査」です。通常の採血検査では糖尿病かどうか確定しない数値の場合に実施します。
[基準値]11~16%
血液中のタンパク質である「アルブミン」と糖が結合したものです。
[基準値]陰性(-)
尿中に排泄された糖のことです。血液中の糖は、腎臓で血液から濾過される過程で水分とともに体に再吸収されますが、血糖が異常に増加して限界を超えると、糖が尿中に排泄されます。血糖値が160〜180mg/dLで尿中に糖が出てくるといわれています。
インスリンそのものの濃度を測定します。血糖値を同時に見ることで、血糖値とインスリンとのバランスを確認できます。
インスリンが作られる過程で切り離される物質です。Cペプチドの量を測ることで、膵臓から出たインスリンの量を推測することができます。
ご自宅でできる簡易の血糖測定です。指先などの皮膚に針を刺し、わずかな血量で血糖値を測定します。インスリン注射薬などで治療を行っている方は、公的医療保険が適用されます。
皮下にセンサーを装着し、数日間にわたって連続的に血糖値を記録します。24時間以上続けて血糖値の変化を記録できるため、睡眠中の低血糖や食後高血糖などの血糖変動も確認できます。
寝ている間の低血糖や、特定の食事(ラーメンやパンなど)による急激な血糖上昇(グルコーススパイク)をグラフで確認できます。
糖尿病の検査値は、単なる数字ではありません。それはあなたの体が発している「SOS」や「回復のサイン」です。当院では、これらの多種多様な検査結果を統合し、ただ数値を下げるだけでなく、「どうすれば合併症を起こさず、健やかな毎日を送れるか」を患者さまと一緒に考えていきます。
「健診で再検査と言われた」「家族に糖尿病がいる」といった些細なきっかけでも構いません。まずは当院の精密検査で、ご自身の体の現在地を確認してみませんか。
TOP