脂肪肝
脂肪肝

「健康診断で肝機能の数値を指摘されたけれど、お腹はどこも痛くないし……」と放置していませんか?脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が過剰にたまった状態、いわば「肝臓の肥満」です。放置すると肝硬変や肝がんのリスクが高まるだけでなく、糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病とも非常に密接に関わっています。
当院では「脂肪肝外来」を開設し、生活習慣病の専門医として、肝臓を入り口に全身の健康を守るための専門的な診療を行っています。
肝細胞の5%以上に脂肪がたまると「脂肪肝」と診断されます。かつては単なる「太り過ぎ」と軽く捉えられていましたが、現在は糖尿病や脂質異常症、高血圧など、全身の代謝異常を背景に発症する「全身疾患」として捉えられています。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が出ないまま進行します。しかし、お酒を飲まない方であっても、糖質や脂質の過剰摂取、運動不足が続けば、誰でも脂肪肝になる可能性があります。
当院の脂肪肝外来では、お一人おひとりの状態を客観的に把握し、納得して治療に取り組んでいただけるよう、検査にもこだわっています。
1. 超音波(エコー)検査による
脂肪量の評価
当院では超音波検査を用い、肝臓への脂肪の蓄積具合を詳しく確認します。画像診断だけでなく、脂肪の蓄積量をおおまかに推測し、数値やグラフのように経時的に比較できる工夫を取り入れています。「今の状態がどの程度なのか」を視覚的に把握できるため、治療の成果が実感しやすく、モチベーションの維持に役立ちます。
2. CT検査による内臓脂肪の測定
脂肪肝を抱える方は、肝臓だけでなくお腹周りの「内臓脂肪」も蓄積していることが多くあります。当院のCT検査では、内臓脂肪の量を詳細に測定し、血管の病気や糖尿病のリスクを総合的に評価します。
3. 各分野の専門医による包括的な診療
脂肪肝の治療で最も大切なのは、肝臓そのものだけでなく、背景にある「代謝の乱れ」を正すことです。当院では、内視鏡・消化器の専門医が肝臓の状態を精査し、並行して糖尿病の専門医が糖・脂質代謝をコントロールします。全身を一つのチームとして診ることで、肝臓へのダメージを根本から抑え込みます。
脂肪肝を治す魔法の薬はありません。しかし、生活習慣を見直せば、肝臓は驚くほど回復する力を持っています。
食事療法
糖質コントロールを基本に、今の食事の何が肝臓に負担をかけているのかを分析し、無理なく続けられる改善案を一緒に考えます。
運動療法
効率よく脂肪を燃焼させるための、日常に取り入れやすい運動を提案します。
内服治療
糖尿病や脂質異常症など、併存する生活習慣病がある場合は、それらのコントロールを優先させることで、相乗効果として肝臓の脂肪も減らしていきます。
脂肪肝は、言わば「体からのイエローカード」です。このサインを見逃さず、今すぐ対応すれば、肝臓は必ず健康な状態を取り戻せます。
当院の脂肪肝外来では、なんとなくの診断ではなく、エコーによる脂肪量の評価や内臓脂肪の測定を通じて、「今、自分の体の中で何が起きているのか」を数値で確認しながら診療を進めます。
「健診の結果が少し悪かっただけだから」と後回しにせず、ぜひ当院の専門外来へご相談ください。未来の大きな病気を防ぐために、今できることから一緒に始めていきましょう。
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