2026年6月11日
はじめに:大腸カメラを「怖い」と感じている皆さまへ
皆さま、こんにちは。
名古屋市昭和区駒方町の「川名駅」から徒歩6分、「いりなか駅」から徒歩7分にございます、「かわな内科 糖尿病・内視鏡クリニック」院長の安藤雅能です。今回は大腸カメラについてお話させてください。
「大腸カメラ検査をおすすめします」と医師から言われたとき、多くの方が「痛そうだから絶対に嫌だ」「お尻からカメラを入れるなんて恥ずかしい」「事前に飲む下剤が辛いと聞いた」と、強い抵抗感を持たれるのではないでしょうか。
そのお気持ちはとてもよく分かります。胃カメラと比べても、大腸カメラは事前の準備や検査中のイメージから、どうしても心理的なハードルが高くなりがちです。
しかし、大腸がんは日本の癌の死亡原因でも常に上位に位置する病気でありながら、実は「早期に発見すれば、内視鏡治療で完治を目指せる病気」でもあります。恐怖心だけで検査を敬遠し、せっかくの発見のチャンスを逃してほしくありません。
そこで当院では、患者様が抱く「痛い・恥ずかしい・下剤が辛い」という3大不安を解消するため、様々な工夫を取り入れています。今回は、当院がこだわる4つの優しさについて詳しく解説いたします。
工夫①:「鎮静剤」を使用した、痛みの少ない快適な検査
大腸カメラが痛いと言われる主な原因は、カメラが進む際にお腹の中で腸が引き伸ばされたり、急なカーブを無理に押し通ろうとしたりすることにあります。
当院では、患者様が緊張をほぐし、リラックスした状態で検査を受けられるよう、適切な量のお薬(鎮静剤)を使用した大腸カメラ検査に対応しています。 ウトウトとお昼寝をしているような感覚の間に検査を行い、専門医の高度な技術によって腸に負担をかけないスムーズな挿入を行います。過去に他の医療機関で「痛くて途中で断念した」「非常に辛い思いをした」という方も、安心してお任せください。
工夫②:患者様ごとに「専用トイレ付き個室」を完備した下剤服用スペース
大腸カメラを受けるには、事前に腸の中を綺麗にするための下剤(腸管洗浄剤)を約1.5リットルから2リットルほど飲んでいただく必要があります。 「自宅で何度もトイレに駆け込むのが不安」「移動中に便意が来たらどうしよう」と心配される方は非常に多いです。
そのため当院では、院内で安心して下剤を服用していただける専用の個室スペースをご用意いたしました。 当院の個室は、患者様お1人お1人に専用のプライベートトイレが直結しています。他の方とトイレを共有する必要が一切ないため、順番を気にしたり、すれ違ったりする気まずさもありません。ホテルのような快適な空間で、リラックスして準備を進めていただけます。
もちろん、住み慣れたご自宅でリラックスして準備をしたいという方は、ご自宅での服用を選択していただくことも可能です。
工夫③:お腹の「張り」や「苦しさ」を和げる「炭酸ガス」の使用
大腸の粘膜を すみずみまで細かく観察するためには、腸を膨らませる必要があります。従来の検査では空気を入れて膨らませていたため、検査後もお腹の中に空気が残り、ポッコリとした張りと痛みが長く続く原因になっていました。
当院では、空気の代わりに炭酸ガス(二酸化炭素)を注入して検査を行います。 炭酸ガスは、空気に比べて約200倍も腸管に吸収されやすいという特性を持っています。吸収されたガスは呼吸によって自然と体外に排出されるため、検査後のお腹の張りや痛みが劇的に軽減され、驚くほど楽に帰宅していただけます。
工夫④:リラックスして受けていただくための「プライバシーへの配慮」
お尻からカメラを入れるという性質上、恥ずかしさから受診を躊躇されるのは当然のことです。 当院では、患者様の羞恥心に最大限配慮した環境づくりを行っています。
検査の際は、お尻の部分に小さなスリット(切れ込み)が入った、検査専用の使い捨てパンツを着用していただきます。検査中も、医師やスタッフが必要以上に肌を露出させることは決してありません。また、検査を行う検査室や、検査後に目を覚ますまでお休みいただくリカバリールームも、プライバシーをしっかり守れる設計になっておりますので、どうぞリラックスして検査に臨んでください。
定期健診としての大腸カメラ:便潜血検査の落とし穴と本当の癌予防
ここで、ぜひ皆さまに知っていただきたいのが「定期的な健康診断としての大腸カメラ」の重要性です。
よくある誤解として、「毎年、会社の健診で便潜血検査(検便)を受けて陰性だから大丈夫」というものがあります。実は、便潜血検査はあくまで「すでに進行して出血している大腸がん」を発見するための検査です。
大腸がんの多くは、いきなり癌として発生するのではなく、最初は「良性のポリープ」として生まれます。このポリープが徐々に大きくなり、数年かけて癌化していくのです。ポリープの段階ではまだ出血しないことが多いため、健診の便潜血検査では見逃されてしまうケースが多々あります。
つまり、本当の意味で大腸がんを予防するためには、癌になる前の「ポリープの段階」で大腸カメラによって発見し、その場で切除してしまうことが唯一の方法なのです。
大腸ポリープは2年から3年かけて大きく育つため、2〜3年おきに定期的な大腸カメラを受けておけば、大腸がんで命を落とすリスクを限りなくゼロに近づけることができます。
内視鏡の専門医である私自身も、健康を守るために30歳台前半から「胃カメラは毎年、大腸カメラは2年おき」に必ず自分自身で検査を受けるようにしています。実際に検査を受けているからこそ、患者様の不安な気持ちも、検査の大切さも、誰よりも実感しています。
まとめ:40歳を過ぎたら、まずは一度ご相談ください
大腸がんは、40歳を過ぎたあたりから罹患率(病気になる確率)が上昇し始めます。
初期の大腸がんは、自覚症状がほとんどありません。「便に少し血が混じる」「最近、便秘と下痢を繰り返す」「便が細くなった」と感じた時には、ある程度病気が進行しているケースもあります。また、健診の便潜血検査で陽性(要精密検査)が出た方は、たとえ1回だけの陽性であっても、絶対に放置せず大腸カメラをお受けください。
当院は、患者様の身体と心の負担をできる限り減らし、安心して受けられる大腸カメラを提供いたします。どんなに小さなお悩みでも構いませんので、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
■ この記事の監修・文責
院長:安藤 雅能(あんどう まさよし)
八千代病院(初期研修)、安城更生病院(後期研修・消化器内科医員)、公立西知多総合病院(消化器内科医長)、メドック健康クリニックを経て、2026年10月に名古屋市昭和区にて開院。
専門分野
内科 / 消化器内科 / 肝臓内科 / 内視鏡内科
経歴・実績
医師13年目
消化器内科医として高次医療機関(安城更生病院、公立西知多総合病院など)の最前線に立ち、年間1,000件程度の豊富な内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)および高度な内視鏡治療を執刀。同時に、急性期医療の現場における学会発表活動にも注力。
また、総合的な予防医療・健診業務にも深く精通しており、胃バリウム・腹部超音波(エコー)・腹部CT検査の読影実績は年間計3万件以上にのぼる。
所属学会・資格
・日本内科学会 認定内科医
・日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・愛知県 難病指定医
■ 当院へのアクセス・ご来院エリアについて
当院は名古屋市昭和区駒方町に位置し、無料の駐車場を多数完備しているため、お車・電車のどちらからでも非常にアクセスしやすい立地にございます。クリニック正面道路を挟んで対側の駐車場をご利用ください。
地下鉄でお越しの方(最寄り駅): 名古屋市営地下鉄 鶴舞線「川名駅」から徒歩6分、「いりなか駅」から徒歩7分の場所にございます。鶴舞線沿線(伏見・八事・赤池など)からはもちろん、桜通線(名古屋駅・久屋大通・徳重など)からは「御器所駅」乗り換え、名城線(大曽根・本山・金山・新瑞橋など)からは「八事駅」乗り換えで大変スムーズにお越しいただけます。
お車でお越しの方(主なご来院地域): クリニック正面に広い無料駐車場を完備しております。 【名古屋市内各区】 昭和区をはじめ、隣接する千種区・瑞穂区・天白区・名東区、および東区・中区・熱田区・守山区・緑区・南区・北区・西区・中村区・中川区・港区の全域から主要幹線道路(飯田街道・環状線・山手グリーンロードなど)や名古屋高速等を経てご来院いただけます。 【近隣市町村】 日進市・長久手市・尾張旭市・春日井市・豊明市・大府市・東海市・あま市・清須市・北名古屋市方面からも、国道153号線等を利用して多くの方がお越しになれます。
【診療時間、小児診療について】 当院では、お仕事や家事でお忙しい方、学校帰りのお子様にも無理なく受診していただけるよう、お昼の時間帯や土曜日の診療にも対応しております。急な発熱、風邪、胃腸の不調など、気になる症状がございましたらどうぞお気軽にご相談ください。
