2026年8月28日
こんにちは。昭和区「川名駅」より徒歩6分、「いりなか駅」より徒歩7分、「かわな内科 糖尿病・内視鏡クリニック」です。
「食後に胃が重くてズーンと張る」 「少し食べただけで、お腹がいっぱいになって受け付けない」 「みぞおちのあたりがジリジリ、キリキリ痛む」
このような胃の不快感で悩まされ、健診や病院で胃カメラ(胃内視鏡検査)を受けても「異常なし」「きれいな胃ですね」と言われて戸惑った経験はありませんか?
検査で潰瘍やがんなどの目に見える異常がないにもかかわらず、胃もたれや痛みが慢性的に続く病気、それが機能性ディスペプシア(FD)です。
今回は、機能性ディスペプシアの原因や分類、正しい治療法、そしてなぜ「まず胃カメラが必要なのか」について詳しく解説します。
機能性ディスペプシア(FD)とは?どのような症状が出る?
機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia)は、胃の「形」や「粘膜」には問題がないのに、胃の「働き(機能)」が低下することで様々な不快な症状が起こる病気です。日本の成人の10人に1人近くが該当すると言われるほど頻度の高い疾患です。
症状のあらわれ方によって、大きく2つのタイプに分類されます。
① 食後衰弱症候群(PDS)タイプ:胃の「動き」のトラブル
食後の胃もたれ: 食べたものが胃にいつまでも残っている感じがする
早期飽満感(そうきほうまんかん): 食事を始めてすぐに満腹になってしまい、最後まで食べきれない
② 上腹部痛症候群(EPS)タイプ:胃の「知覚」のトラブル
みぞおちの痛み: 食事の有無に関わらず、みぞおちのあたりが痛む
みぞおちの灼熱感: みぞおちのあたりが焼けるように熱い・不快
なぜ「異常なし」なのに症状が出るのか?主な3つの原因
胃の構造自体に傷がなくても、以下の要因が複雑に絡み合うことで症状が引き起こされます。
①胃の適応性弛緩(広がる力)の低下: 通常、食べ物が胃に入ると胃はふんわり広がりますが、これが上手く広がらず、少量で胃の圧力が上がって「早期飽満感」が起こります。
②胃排泄能(送り出す力)の低下: 胃の蠕動(ぜんどう)運動が弱まり、食べ物を十二指腸へスムーズに送れなくなることで「胃もたれ」が起こります。
③知覚過敏・ストレス: 精神的・身体的なストレスや自律神経の乱れにより、胃が刺激に対して過敏になり、わずかな胃酸でも「痛み・灼熱感」として強く感じてしまいます。
機能性ディスペプシアの治療法
「異常がない=治療法がない」ではありません。適切なアプローチを行うことで、症状は大きく改善します。
① 生活習慣・食事の改善
食事の工夫: 高脂質(油っこい)な食事やドカ食い、アルコール、カフェインを控え、消化の良いものをよく噛んで食べます。
ストレスケア・睡眠: 自律神経の乱れが胃の動きに直結するため、十分な睡眠とリラックスする時間を意識的に設けます。
② お薬による治療(薬物療法)
病態に合わせて、胃の動きを整えるお薬や知覚過敏を抑えるお薬を処方します。
アコファイド(アコチアミド): 胃の動きを活発にし、広がりや排出をスムーズにするFD専用の治療薬です。
酸分泌阻害薬(PPI/P-CAB): 胃酸の刺激による痛みを抑えます。
漢方薬・抗不安薬など: 体質や自律神経の状態に合わせて適切に組み合わせます。
「異常なし」と診断するためには、まず「胃カメラ」が不可欠です
「検査で異常がない病気なら、胃カメラは受けなくてもいいのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、機能性ディスペプシアと診断するためには、まず「胃がん」「食道がん」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「ピロリ菌感染症」などの重篤な病気が隠れていないかをしっかりとチェックする(除外診断する)ことが大前提となります。
症状だけでは、機能性ディスペプシアと胃がんや胃潰瘍を判別することはできません。まずは胃カメラで粘膜に病変がないことを確認して初めて、安心して適切なFDの治療に進むことができます。
つらい胃の症状は、あきらめずに当院へご相談ください
「胃カメラで異常がないから『気の問題』と言われてしまった」 「市販の胃薬を飲んでもなかなか胃もたれが治らない」
当院(川名・八事・御器所・いりなかエリア)では、内視鏡専門医による「痛みのない・苦しくない胃カメラ検査」で安全に除外診断を行った上で、患者様一人ひとりの症状に合わせた親身な薬物療法・生活指導を行っております。
長引くみぞおちの違和感や胃もたれでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
■ この記事の監修・文責
院長:安藤 雅能(あんどう まさよし)
所属学会・資格
・日本内科学会 認定内科医
・日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・愛知県 難病指定医
■ 当院へのアクセス・ご来院エリアについて
当院は名古屋市昭和区駒方町に位置し、無料の駐車場を多数完備しているため、お車・電車のどちらからでも非常にアクセスしやすい立地にございます。クリニック正面道路を挟んで対側の駐車場をご利用ください。
地下鉄でお越しの方(最寄り駅): 名古屋市営地下鉄 鶴舞線「川名駅」から徒歩6分、「いりなか駅」から徒歩7分の場所にございます。機能性ディスペプシアは有病率の高い疾患です。ご自身や周りの方で胃の症状にお悩みの方がいらっしゃれば、是非一度当院までご相談ください。
