2026年8月25日

こんにちは。名古屋市昭和区、川名駅より徒歩6分、いりなか駅より徒歩7分、「かわな内科 糖尿病・内視鏡クリニック」です。
「何日も便が出なくてお腹が張る」 「市販の便秘薬をずっと飲んでいるけれど、だんだん効きにくくなってきた」
当院の外来でも、こうした便秘のお悩みは非常によくご相談を受けます。便秘は「たかが便秘」と軽く見られがちですが、背景に思わぬ病気が隠れていたり、自己流の対処法がかえって症状を悪化させていたりすることが少なくありません。
今回は、便秘の「原因の分類」、食事や運動を含めた「正しい治療法」、そして高度な便秘における「安全な検査の流れ」について解説します。
便秘はなぜ起きる?便秘の「原因分類」
便秘は、大きく分けると「機能性便秘」と「器質性便秘」、そして「薬剤性便秘」などに分類されます。
① 機能性便秘(生活習慣や腸の働きの低下によるもの)
現代人の便秘の大部分を占めるのがこちらです。腸の動きや排便のメカニズムの異常によって起こります。
弛緩性(しかんせい)便秘: 筋力低下や水分・食物繊維不足、運動不足などにより、腸が便を押し出す力(蠕動運動)が弱まって起こるタイプ。高齢者や女性に多く見られます。
痙攣性(けいれんせい)便秘: ストレスや自律神経の乱れによって腸が過剰に緊張し、コロコロとした便が出るタイプ(過敏性腸症候群など)。
直腸性(ちょくちょうせい)便秘: 排便を我慢する習慣が続き、直腸のセンサーが鈍くなって便意を感じにくくなるタイプ。
② 器質性便秘(大腸の病気が原因で物理的に詰まるもの)
最も注意が必要な分類です。 腸管の通り道が物理的に狭くなって起こります。
主な原因: 大腸がん、大腸ポリープ、手術後の腸の癒着など。
※「急に頑固な便秘になった」「便が急に細くなった」「血便が出る」といった場合は、この器質性便秘(大腸がんなど)を疑う必要があります。
③ 薬剤性便秘
他の病気で処方されているお薬(痛み止め、抗うつ薬、一部の血圧の薬など)の副作用で腸の動きが抑えられて起こる便秘です。
便秘の治療法:薬だけでなく生活習慣の改善が基本!
便秘治療は、お薬(下剤)に頼るだけでなく、日常生活の改善と組み合わせることがとても大切です。
① 生活習慣の改善(非薬物療法)
水分をしっかり摂る: 起床時にコップ1杯のお水を飲むと、胃・結腸反射が起きて腸が動き出しやすくなります。
「水溶性食物繊維」を意識して食べる: 食物繊維には「不溶性」と「水溶性」があります。便秘がちな方が不溶性(ボソボソした根菜や穀類など)ばかり摂ると、かえって便がカサ増しされて詰まることがあります。海藻類、こんにゃく、オクラ、ナメコ、バナナ、大麦などに含まれる「水溶性食物繊維」は、便に水分を与えて柔らかく滑らかにしてくれるため非常に効果的です。
適度な運動・お腹のマッサージ: 散歩やストレッチなどの適度な運動は、腸の蠕動運動を活発にします。
② 適切なお薬(下剤)の選択
浸透圧性下剤(酸化マグネシウムなど): 便に水分を引き込んで柔らかくする、体に優しく習慣性になりにくいお薬です。
上皮機能変調薬・胆汁酸トランスポーター阻害薬(アミティーザ、グーフィスなど): 腸管内への水分分泌を促す比較的新しいお薬で、お腹の張りを伴う便秘にも効果的です。
刺激性下剤(センノシド、ピコスルファートなど): 腸を直接刺激して動かします。即効性がありますが、長期間連用すると腸が慣れて効きにくくなる(耐性)ため、医師の指示のもとで頓服的に使うのが基本です。
その他、プロバイオティクス、漢方など数多くの選択肢があります。
高度な便秘がある方へ:「いきなり大腸カメラ」は危険な場合も!
「頑固な便秘の原因を調べるために、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けたい」とお考えの方も多いかと思います。
しかし、非常に強い便秘(高度便秘)がある状態の方に、いきなり大腸カメラを行うのは大変危険な場合があります。
もし大腸がんなどで腸の通り道が狭くなりかけている場合、大腸カメラの前処置として大量の腸管洗浄液(下剤)を飲むことで、詰まった便やがんの手前で水分・便が急激に溜まり、「腸閉塞(イレウス)」を引き起こして命に関わるリスクがあるからです。
当院の安全な対応:事前CT検査の活用
当院では院内にマルチスライスCTを完備しています。
高度な便秘が見られる患者様や、お腹の張りが強い患者様に対しては、いきなり下剤を飲んでいただくのではなく、まず事前にCT撮影を行い、腸の中に著しい便の停滞や大腸がん等による狭窄(つまり)がないかを迅速に確認します。
CTで安全性を確認した上で、最適な前処置や大腸カメラ検査に進むことができるため、非常に安全かつスムーズな診断が可能です。
便秘でお悩みなら、当院へご相談ください
「市販薬を飲んでもすっきりしない」 「お腹が張って苦しいけれど、検査を受けるのが怖い」
そんな方は、自己判断で強い下剤を使い続けず、一度医療機関を受診されることをおすすめします。当院は地下鉄沿線(川名駅・八事駅・御器所駅・いりなか駅周辺エリア)から多くの患者様にご相談いただいており、お一人おひとりの状態に合わせた丁寧な生活指導・お薬の調整から、CTや大腸カメラを用いた安全な精密検査まで一貫して対応しております。
どうぞお気軽にご相談ください。
■ この記事の監修・文責
院長:安藤 雅能(あんどう まさよし)
八千代病院(初期研修)、安城更生病院(後期研修・消化器内科医員)、公立西知多総合病院(消化器内科医長)、昭和区の健診クリニックを経て、2026年10月に名古屋市昭和区にて開院。
専門分野
内科 / 消化器内科 / 肝臓内科 / 内視鏡内科
経歴・実績
医師13年目
消化器内科医として高次医療機関(安城更生病院、公立西知多総合病院など)の最前線に立ち、年間1,000件程度の豊富な内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)および高度な内視鏡治療を執刀。同時に、急性期医療の現場における学会発表活動にも注力。
また、総合的な予防医療・健診業務にも深く精通しており、胃バリウム・腹部超音波(エコー)・腹部CT検査の読影実績は年間計3万件以上にのぼる。
所属学会・資格
・日本内科学会 認定内科医
・日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・愛知県 難病指定医
■ 当院へのアクセス・ご来院エリアについて
当院は名古屋市昭和区駒方町に位置し、無料の駐車場を多数完備しているため、お車・電車のどちらからでも非常にアクセスしやすい立地にございます。クリニック正面道路を挟んで対側の駐車場をご利用ください。
地下鉄でお越しの方(最寄り駅): 名古屋市営地下鉄 鶴舞線「川名駅」から徒歩6分、「いりなか駅」から徒歩7分の場所にございます。鶴舞線沿線(伏見・八事・赤池など)からはもちろん、桜通線(名古屋駅・久屋大通・徳重など)からは「御器所駅」乗り換え、名城線(大曽根・本山・金山・新瑞橋など)からは「八事駅」乗り換えで大変スムーズにお越しいただけます。
お車でお越しの方(主なご来院地域): クリニック正面に広い無料駐車場を完備しております。 【名古屋市内各区】 昭和区をはじめ、隣接する千種区・瑞穂区・天白区・名東区、および東区・中区・熱田区・守山区・緑区・南区・北区・西区・中村区・中川区・港区の全域から主要幹線道路(飯田街道・環状線・山手グリーンロードなど)や名古屋高速等を経てご来院いただけます。 【近隣市町村】 日進市・長久手市・尾張旭市・春日井市・豊明市・大府市・東海市・あま市・清須市・北名古屋市方面からも、国道153号線等を利用して多くの方がお越しになれます。
【診療時間、小児診療について】 当院では、お仕事や家事でお忙しい方、学校帰りのお子様にも無理なく受診していただけるよう、お昼の時間帯や土曜日の診療にも対応しております。急な発熱、風邪、胃腸の不調など、気になる症状がございましたらどうぞお気軽にご相談ください。
